出版社内容情報
【長谷川寿一氏推薦!】霊長類を始めとした多くの動物と比べながらヒトの「育ち」を科学する──発達を「体が大きくなること」とだけ考えるのではなく,ヒトとしての種の進化という観点からも捉え直します。ヒトを理解するための俯瞰的な視点が身につく1冊。
内容説明
人間とは何者か、どこから来て、どこへ行くのか。―この永遠の問いに答えるために、ヒトとさまざまな動物種の発達過程の比較研究が重要なヒントを与えてくれる。近年、発展が著しいこの分野の最前線をわかりやすく解説した好著。
目次
第1章 比較認知発達科学の挑戦―ヒトとヒト以外の動物の発達を比べる
第2章 脳の進化、遺伝と環境―心を形作るもの
第3章 感覚・知覚―世界を捉える基盤
第4章 物理的知識―物に関するさまざまなルール
第5章 数の認知―言語なき思考を探る
第6章 他者認知―仲間を知る3種の術
第7章 情動―他者とのつながりを育む心の基盤
第8章 コミュニケーション―母と子が紡ぎ出す世界
第9章 自己認識―「わたし」の起源を探る
第10章 社会的学習―他者から学ぶということ
第11章 社会的認知―集団における他者の理解と集団としての意識
著者等紹介
板倉昭二[イタクラショウジ]
同志社大学専任フェロー教授、赤ちゃん学研究センター長。京都大学名誉教授。中国・浙江師範大学、浙江理工大学客員教授、イタリア・ミラノカトリック大学客員教授。日本赤ちゃん学会理事長。専門、発達科学、進化発達心理学、Developmental Cybernetics。略歴、1959年大分県生まれ。1989年京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻修了。京都大学理学博士。アメリカ・ニュージャージー医科歯科大学ロバートウッドジョンソン校児童発達研究所留学後、大分県立芸術文化短期大学、アメリカ・エモリー大学ヤーキース霊長類センター研究員、大分県立看護科学大学に勤務。2000年より京都大学大学院文学研究科助教授、2010年より同教授。2019年に早期退職後、現職に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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