出版社内容情報
『雪白ちゃんとバラ紅ちゃん』や『お月さまのなかった国』などのグリムの名作5話を、藤城清治の影絵が格調高く彩る珠玉のお話絵本。藤城清治が「暮しの手帖」誌に連載していたお話が絵本になりました。
グリムによる、『六羽の白鳥』『雪白ちゃんとバラ紅ちゃん』『お月さまのなかった国』『土のなかの小人たち』『花にされた子ども』の5つのお話を収録。名作を藤城清治の格調高い影絵が彩る珠玉のお話絵本。
藤城 清治[フジシロ セイジ]
著・文・その他
著者等紹介
藤城清治[フジシロセイジ]
1924年東京に生まれる。慶応義塾大学経済学部卒。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には『銀河鉄道の夜』(原作:宮沢賢治、講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、宮沢賢治賞など多数の受章、受賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
47
童話は、いつ読んでも、こころが満たされる。さらに、藤城さんの切り絵が、何倍も後押ししてくれる。2021/12/15
kanata
27
ヒゲを切られてお怒りな小人と熊にされていた王子「雪白ちゃんとバラ紅ちゃん」、お月さまが空高くある理由「お月さまのなかった国」、兄たちのためせっせと桜草のシャツを縫う「六羽の白鳥」、勇敢な狩人ハンスの活躍「土のなかの小人たち」、花にされた息子を探す母の愛「花にされた子ども」を収録。「土のなかの小人たち」は、父の言いつけを守らず果実を食べた姫たちと、ご都合主義というか、それを疑わない父王にびっくり。アンデルセンと続けて読んで気づいた、グリムのお姫さまや王子登場率の高さ。那須の藤城清治美術館に行きたくなった。2019/03/10
遠い日
14
書影がないのが残念です。藤城清治さんの影絵とグリムの小暗さはよく似合う。よく知られたお話ばかりだが、わたしは最後の「花にされた子ども」を知らず、逆に新鮮な読書となった。2018/01/04
ヒラP@ehon.gohon
13
いろんなグリム童話絵本を見てきましたが、これほど絵が独り勝ちの絵本はなかったかも知れません。 グリムの世界に寄りそうと言うよりも、自分の世界にグリムの物語を引っ張りこんでしまったような快挙です。 何度見ても引き込まれてしまう藤城さんのファンタジーにうっとりしました。2018/02/19
あおい
12
「雪白ちゃんとバラ紅ちゃん」「お月さまのなかった国」「六羽の白鳥」「土の中の小人たち」「花にされた子ども」藤城さんの影絵ほんと素敵。2018/03/17