内容説明
環境経済学の進展と研究領域の拡大を踏まえた新テキスト。環境保全の目標や政策手段は持続性の観点から検討されるようになった。政策手段論としての自発的取り組み、ポリシー・ミックス、費用負担論を掘り下げて解説するとともに、環境評価論の意義や役割を再検討し、グローバリゼーションと環境問題を解明する。
目次
第1部 環境経済学の基礎理論(持続可能な発展と環境経済学;環境問題の経済学的基礎)
第2部 環境政策の展開(環境政策手段の基礎理論;不確実性への対処とポリシー・ミックス;自発的取り組みの展開と課題;環境政策手段の組合せ―理論的基礎とその実際;環境政策の新しい課題―分権化とグローバル化)
第3部 環境評価の意義と限界(環境評価とは何か―「みえないもの」をとらえる;非市場評価の理論と応用;環境評価の実践的展開―生態系サービスと生命の価値および持続可能性指標;環境政策における費用負担原理)
第4部 グローバリゼーションと環境問題(国際貿易・外国直接投資と環境;国際環境協力と資金メカニズム;貧困と環境)
著者等紹介
諸富徹[モロトミトオル]
1968年大阪に生まれる。1993年同志社大学経済学部卒業。1998年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、京都大学博士(経済学)。1998年横浜国立大学経済学部助教授(2002年まで)。現在、京都大学大学院経済学研究科准教授
浅野耕太[アサノコウタ]
1962年高知県に生まれる。1985年京都大学農学部卒業、京都大学博士(経済学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授
森晶寿[モリアキヒサ]
1970年愛知県に生まれる。1992年京都大学経済学部卒業。1997年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、京都大学博士(経済学)。現在、京都大学大学院地球環境学堂准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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