内容説明
本書が言う日本の国際適応力とは、多くの経済人やエコノミストたちが注目する日本経済の柔軟性を、より体系的にし、新しい経済政策観をあらわすキーワードである。この適応力は、環境変化に順応し活用するパッシブ・アダプタビリティと、環境に積極的・主体的に働きかけてそれを改善するポジティブ・アダプタビリティの両者を含み、いずれも経済の安定と進歩をそのターゲットとする。今日本は、この両者のバランスを追求し、新しいアントルプルヌールシップを発揮して世界経済の調和と活性化に貢献し、自らの生存を確保しなくてはならない。
目次
日本の国際適応力・その基本的枠組み
日本の国際適応力と地球社会の経済政策
国際経済からみた日本の国際適応力
産業政策と適応力
円の国際適応力
生産性と国際適応力
日本企業の国際適応力
発展途上国への適応力
外交から見た日本の国際適応力
文化から見た日本の国際適応力