出版社内容情報
いま,日本は外国人をどのように受け入れ,どのような「多文化共生」社会をめざすのかが問われている。本書は,在日朝鮮人や外国人労働者,移民・難民等の生活課題を描き出し,受入れ政策に通底する日本の課題を社会学の視点で明らかにする,画期的な入門テキスト。
【目次】
序 論 エスニック・マイノリティの社会学(山本かほり)
第1章 在日朝鮮人にとっての「民族」──エスニシティの視角から(李洪章)
第2章 在日朝鮮人と「国家」(山本かほり)
第3章 ジェンダーと在日朝鮮人──複合差別を考える(金友子)
第4章 地域社会の中で生きる──集住地域とエスニック空間(福本拓)
第5章 韓流を通じて「在日朝鮮人」と出会う(金泰植)
第6章 エスニック・マイノリティと階層──在日朝鮮人の職業はどのように変化してきたのか(稲月正)
第7章 ヘイトスピーチとコミュニティ──被害から立ち上がる共生関係のゆくえ(山本崇記)
第8章 「もう1つの,ありうる世界」を求めて(中村一成)
第9章 受け継がれる管理・排除の歴史(鈴木江理子)
第10章 インドシナ難民と多文化共生(長谷部美佳)
第11章 日系南米人の移住・定住プロセスと生活課題(松宮朝)
第12章 変化する「エスニック・マイノリティ」と「地域社会」(申惠媛)
第13章 ジェンダー視点で見る移住女性──在留資格とジェンダー政策のはざまを生きる
第14章 ダブルという課題──沖縄のアメラジアンから考える(野入直美)
第15章 日本における多文化主義の可能性──「共生」と「多様性」の再検討(南川文里)



