出版社内容情報
内申書にまつわる問題の所在を明らかにし,教育評価研究の視角から,評価制度はどうあるべきかを探究する。試験一発勝負ではない評価のメリットとは? 内申書はどのように改革すればよいのか? 子どもや保護者,現場の教育関係者や研究者の疑問にこたえる書。
内容説明
本書は、おもに教育評価研究を専門とする者たちが集い、あたかもブラックボックスのような内申書にさまざまな角度からスポットライトをあて、その不安や疑念の在りかを明らかにするとともに、これから期待される内申書の在り方を示そうとするものです。
目次
第1部 内申書の現状と課題(内申書の現状―実態はどうなっているのか;内申書問題の歴史―何が課題となってきたのか)
第2部 内申書問題とその解決に向けて(学校間接続と内申書―内申書に期待される役割とは何か;内申書の開示問題―内申書は見ることができるのか;評定と観点別評価―どのように成績がつけられているのか;生徒会活動、部活動と内申書―どのように記載すべきか;学校間格差と内申書―格差にどう向き合うか)
第3部 世界のなかの内申書問題(イギリスの経験から―なぜ教師による評価は入試に用いられてきたのか;フランスの経験から―入試で内申書はどう使われているのか;国際バカロレアの経験から―評価の信頼性は高められるのか)
終章 内申書はどこへ向かうべきか
著者等紹介
田中耕治[タナカコウジ]
現在、佛教大学教育学部客員教授、京都大学名誉教授
西岡加名恵[ニシオカカナエ]
現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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