内容説明
「ESとか自己分析とか意味あるのかな」「将来に役立つ勉強がしたいよ」「やっぱり働かなきゃダメ?」―「なぜかうまくいかない」あなたに。きっとこの本にブレイクスルーのヒントがあります。
目次
第1部 自分とその周りから考える(「キャリア教育」とどう付き合うか?―大人の言うことを真に受けなくてもいい;そのエントリーシート、中学生の作文!?―けれどもそれを直せない;わが子を未熟にする大人―親を突き放す優しさが要る)
第2部 社会のなかを手探りで進む(社会人はどんなふうに働いているの?―実は知らない多様な生き方;どうしても働かなきゃダメ?―でも、同じことを訊かれたら;機械が取って代わるジョブ―じゃあ、いま何を学べばいいの?;社会には扶けてくれる他者がいる―そして扶け合う人になる;キャリアデザインを人生に活かす―まずは相手に譲ること)
著者等紹介
筒井美紀[ツツイミキ]
法政大学キャリアデザイン学部教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、博士(教育学)。京都女子大学准教授、法政大学キャリアデザイン学部准教授を経て、2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋津
8
作者は小中学校時代の親しかった友達。今では連絡先もわからないけど。 数年前から彼女が教育社会学者となり本を出していることに気づいていたが、この本が私の働いている図書館のおすすめ本となっていたので手に取った。 とても深い内容で興味深く読んだ。キャリア教育を全く受けたことがないので新鮮に読めた。紹介されている参考文献も多岐にわたり面白そう。 美紀ちゃんが目の前で話してくれてるようで、とても懐かしかった。2017/02/06
みにまい
2
学生向けのようで対象外だが読んでみた。エントリーシートの添削から教育問題点まで結構幅広い内容。前書きの中で、教師志望の学生との対話が印象に残った。学生は<教師ー学生関係>の中でしかその先生を見ていなかったので、結婚している先生が夫であり父親であることに、当時はともかく現在も関心を払う必要性も興味も感じていなかった。こういう子が教師になるのかあ、とちょっと複雑な気持ちになった。2017/01/11
黒とかげ
1
「快、不快で判断する」その言葉にハッとした。確かにしてるなぁ…。ということは、自分は今時の学生より劣っていることに? もっとがんばらねば!2018/07/27
ベジコ
1
いい歳をした大人だけど、働くって何だ?と改めて思ったので、手に取った一冊。 就活生にむけて書かれているので、違和感を覚えることもある。そもそもキャリアデザインはその人の使命とは何か、どんな社会で生きてゆきたいかを問う学問。 後者については、自分の希望はあっても、社会という大きな枠組みで考えていなかった。大人になりきれていないかもと気づきも多かった。2016/12/28
act
0
わりと面白かったが、キャリアデザイン学に学問としての存在意義があるのか、最後まで疑問が残った。著者は「東大出」の教育学博士で、自分でも「『キャリアデザイン学って何だ?』ととまどう日々であった」と書いている。また、法政大学キャリアデザイン学部(著者の勤務先)へ行くことは、「キャリアデザイン」にとってどうなんだろうかと思ってしまった。なお、「人間は……その人にしかできない何かをもって生まれてきます」というが、ナイーブすぎる。