内容説明
人は映像に何を求めているのか。写真、映画、テレビ、パソコン、プリクラ、インスタグラム、監視カメラ、超音波写真、心霊写真。私たちの日常生活にあふれる映像文化を社会学で読み解く。
目次
映像文化というパースペクティブ
第1部 テクノロジーとしての映像文化(写真というテクノロジー;映画というテクノロジー;テレビというテクノロジー;パソコンというテクノロジー)
第2部 コミュニケーションとしての映像文化(個人をつくる映像文化;コミュニケーションをつくる映像文化;社会をつくる映像文化)
第3部 科学としての映像文化(医療における映像文化;警察と軍事における映像文化;人類学における映像文化)
第4部 呪術としての映像文化(スターという映像文化;心霊現象という映像文化;アニメーションという映像文化)
著者等紹介
長谷正人[ハセマサト]
早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はふ
13
現代の映像技術の進歩による文化の違いを、昔の時代から順を追って説明し、比較して述べられている。今までの、映像文化は主に「見る」文化だった。それが、技術の進歩で、誰でも扱えるようになってきているため、「撮る」文化へと移行してきている。他には、今までは多くの大衆に向けての映像、皆が共有していることが普通だったものが、よりパーソナル化している。それらのポイントが特に印象に残った。2019/05/08
gorgeanalogue
2
入門書として構成はよく整理されていると思うし、参考文献が細かく挙げられているのは有用である。ただ個々の論文の水準は必ずしも粒が揃っているとはいい難い。特に現在進行中の映像文化については、事態を把握するのに精一杯、という感じの論文もある。本文用紙が薄すぎて、手に持って読みにくい。2017/04/01
ぷほは
1
なかなか難しい。例えばこれはオタク気質や写真好きのサブカルかぶれの学生には勧めやすいが、インスタその他の画像アプリを日常的に使っていることに何らかの疑問も抱かないようなギャル系の学生には勧めづらい。そして、前者であればこの本以外でもいくらでも読むべき本があることを考えると、やはり後者に理解してもらえるようなかたちに振り切って欲しかったという、教員としての現場の声がこのレビューである。最後のアニメーションの話にしても、マイブリッジを出すなら『マイブリッジの糸』の話も出して欲しかったなー、なんて欲が出てくる。2017/06/11
M_Tenenbaum
0
導入にぴったり2017/02/16
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