組織行動論の考え方・使い方―良質のエビデンスを手にするために

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  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641165663
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C1034

出版社内容情報

2020年現在の組織行動論領域において,学術的に確立された理論と測定尺度を概観。実際の経営現象を測定・研究する際,実践家とともに理解を深め合える協働を求め,経営学にとってのレリバンスとは何かを真摯に問う。研究者,ビジネスパーソン必読の書。

目次

第1部 組織行動論の立ち位置(組織行動研究の俯瞰;「知っている」ということについて;概念と理論;組織行動の測定)
第2部 組織行動論は何をどう測るか(リーダーシップ;組織の中の公正;欲求とモティベーション;人的資本、社会関係資本、心理的資本;組織と個人の心理的契約;組織コミットメント、ジョブ・エンベデッドネス;組織行動の成果)
第3部 組織行動論の充実のために(2つの知のサイクルが共振する共同研究;組織行動研究のレリバンスを求めて)
付録

著者等紹介

服部泰宏[ハットリヤスヒロ]
神戸大学大学院経営学研究科准教授、博士(経営学)(神戸大学)。2004年、関西学院大学経済学部卒業。2006年、神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、2009年、同後期課程修了。同年、滋賀大学経済学部専任講師、2011年、同准教授。2013年、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授。2018年より現職。主要著作『採用学』(新潮選書、2016年、日本の人事部「HRアワード2016」書籍部門最優秀賞受賞)、『日本企業の採用革新』(共著、中央経済社、2018年、2020年日本労務学会賞(学術賞)受賞)、『組織行動―組織の中の人間行動を探る』(共著、有斐閣、2019年、日本の人事部「HRアワード2019」書籍部門入賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たくみくた

8
52冊目。採用学で有名な服部さんの著書。組織行動における科学的理論をいかに現場で実際に使えるものにするのか?2020年時点の研究の全体感、課題、今後の展開を知ることができる。個人的に印象的だったのは、これまで当たり前とされてきた、個人の組織に対する貢献の分布は正規分布に近い形になっているという仮定が問い直されるべきだと主張。確かに一部のスター社員が業績に大きな影響を与えているのは頷けるし、その前提での研究・投資が必要なのであろう。ただ、2部の各テーマは深堀がなく、あまり使えるイメージは湧かなかった、、、2020/09/27

nishi

4
心理学、社会学、経済学、人類学など様々な基礎学問分野を背積極的に参照しながら発展する組織行動という学問だからこそ、「しろうと理論」が公式理論と同じぐらいの意味深さを持っている。研究者と実務者の間には隔たりがあるが、その隔たりや乖離が何なのか、どのようにして生まれるのか、さらにはどうやってい解決するのかまで述べている。この辺りは組織行動の学問とは直接関係ないが、クライアントビジネスにおいても応用できる有意義な内容であったと思う。2021/04/25

yutayonemoto

3
素晴らしい内容でした.しばしば対立しがちな学術と実践をどのように架橋し,良い方向へ向かわせるのか,その可能性がつまっています.よくここまで文献読めたもんだ.ガチの人はやっぱ凄い.気合の入り方が違う.2021/02/05

tkokon

2
【真摯に論文に向き合う】組織行動学の基本的な概念と、学術的な調査結果をトピックス的に紹介してくれる一冊。組織行動論の立ち位置と「しろうと理論」と一線を画すのは何か、というところの論考がストイックかつ真摯に感じる。これを読んで「もっと論文を直接見てみたいな」と思い、その習慣を年初から細々と続けている。面白い。そういう意味で、自分の行動を変えてくれた一冊。本書でいくつか紹介されている概念(ジョブ・エンベデッドネス等)については、少し個人的に深掘りしてみたい。2024/01/28

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