内容説明
バブル経済とその崩壊はなぜ起こり、「失われた10年」を導いてしまったのか。そのプロセスにおいて日本の財政、そして政治・経済・社会はどのように変質していったのか。制度や政策の動向と文脈を解明し、その実像をいきいきと描き出す。
目次
バブル生成と崩壊は日本財政にどのような影響を与えたのか
マクロ財政・金融政策の経済理論と思想
予算編成過程の変容
バブル経済下の税制改革
公共投資財政の転換
「土建国家」を支える政策金融の終焉
大量廃棄社会の限界と残像
再編期の社会保障
集権と分権の狭間
付加価値税の導入過程と逆説的性格
大都市の経済社会と広域行財政
地方債制度・市場のあり方
日米構造協議と財政赤字の形成
日本財政にとっての転換点
著者等紹介
諸富徹[モロトミトオル]
1998年、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、京都大学大学院経済学研究科教授、博士(経済学)(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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