内容説明
古典的支出税や、それ以前の支出・消費課税論の思想的起源に始まり、現代的支出税論争を経てマーリーズ報告に至るまでをたどる。
目次
現代の租税論をめぐって
第1部 支出税と所得税の交錯(支出税論の源流―ホッブズ・ミル・ピグー;フィッシャーの「支出税」の特徴と意義;カルドア『支出税』の理論と特徴;ヴィックリーの支出税論;カーター報告の現代的意義)
第2部 現代支出税論の展開(アンドリュースによる「現代的支出税」構想―所得課税ベースか、それとも支出課税ベースか;ミード報告とイギリス型支出税;アメリカの消費ベース課税思想―1990年代以降の議論を中心に;経済活動のグローバル化と法人課税―マーリーズ・レビューを素材に;現代付加価値税の論理と課題―マーリーズ・レビューの検討を中心に;課税ベースの選択と現代租税論の課題)
著者等紹介
宮本憲一[ミヤモトケンイチ]
1930年生まれ。現在、大阪市立大学・滋賀大学名誉教授
鶴田廣巳[ツルタヒロミ]
1947年生まれ。現在、関西大学商学部教授
諸富徹[モロトミトオル]
1968年生まれ。現在、京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。