内容説明
契約と産業組織の視角から新たな役割と可能性を探究する体系書。地域経済の再生や雇用創出、輸出促進の担い手として注目を集めるクリエイティブ産業と、都市空間、著作権、税制との関わりを追究。工芸産業や農村・地方都市における展開にも踏み込み、幅広い視点からまとめあげられている。
目次
序章 クリエイティブ産業をめぐる課題と理論的展開
第1章 クリエイティブ産業と都市―東京都におけるクリエイティブ産業の集積
第2章 創造性と都市政策―文化政策と産業政策の融合
第3章 著作権制度におけるインセンティブと公共基盤―契約と産業組織の視点から
第4章 政策課税としての文化税制―その理論的根拠とインパクト
第5章 創造性とイノベーションを促進する税制―オランダにおけるボックス課税導入の背景とその評価
第6章 グローバル時代のNPO・寄付税制―国境を越える寄付とグローバル・タックスの視点から
第7章 寄付税制の国際比較
第8章 工芸産業の新たな展開―伝統とイノベーション
終章 農村と地方都市におけるクリエイティブ産業発展の可能性
著者等紹介
後藤和子[ゴトウカズコ]
埼玉大学経済学部・大学院経済科学研究科教授(財政学、文化経済学)。京都大学理学部卒業、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。埼玉大学経済学部助教授を経て現職。エラスムス大学ロッテルダム(オランダ)客員教授(2004~05年)、ACEI(国際文化経済学会)理事(2006~12年)、文化経済学会“日本”会長(2010~12年、現・国際担当理事)、学会誌『文化経済学』編集長(現・編集委員)なども務める。日本地域経済学会理事ほか。東京都芸術文化評議会専門委員等も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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