内容説明
言葉による直感的な説明や数値例、図表をふんだんに盛り込んで、ていねいに解説。標準的な基礎理論に十分に紙幅を割くともに、情報の経済学やゲーム理論などの応用トピックを、数式に頼らずにしっかりと説明。過去25年分の公務員採用試験と過去5年分の裁判所事務官採用試験を分析して、傾向にそった例題・練習問題を91問収録。
目次
ミクロ経済学とは
需要と供給
消費者行動の基礎
消費者行動の応用
消費者行動の発展
企業行動の基礎
企業行動の応用
競争均衡の基礎
競争均衡の応用
独占
寡占
外部性と公共財
情報の経済学
ゲーム理論の基礎
ゲーム理論の応用
国際貿易
顕示選好
著者等紹介
芦谷政浩[アシヤマサヒロ]
1970年東京都に生まれる。1993年東京大学経済学部卒業。1999年東京大学大学院経済学研究科博士号取得(経済学)。現在、神戸大学大学院経済学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sdd_21
3
基礎~標準レベルのテキスト。例が豊富に示されており、しかも面白いものが多い。これはおそらく、理論そのものの面白さへと導くことが狙いであるように思う。ミクロの価格理論は特に経済理論の中でも数学色が強く、淡々と理論が語られるだけなので退屈に思う人も多いが、この本はそれを和らげる一助になっていると感じた。お勧めの一冊です!2011/04/25
kusano
3
著者の芦谷先生が理論と現実の距離感について苦心していらっしゃることが汲み取れる。学生の学ぶ経済学の理論というものは往々にして現実味が無いように感じられるが、それは理論をどのように現実に応用していくかが明示されていないことが原因のように思う。その点でこの「ミクロ経済学」では応用例が豊富に示されており、飽きずに最後まで読み進めることが出来るようになっている貴重な教科書だった。2011/04/22
非合理
1
ほかの方もおっしゃっているように、具体例が豊富で説明が丁寧である。練習問題は公務員試験の問題を用いている。公務員試験と経済学検定のミクロ経済学はこれ1冊で十分だろう。2016/08/09
葉
0
ミクロ経済学をちょっと齧った人でもある程度理解出来るようになっている。随時、グラフを用いて説明しているところがこの本の特徴だろう。経済学の限界についても語られている。公務員試験にも対応しており、非常にコンパクトにまとまっている本だと思った。ゲームに関しては基礎部分を重点的に述べている。応用に関しても、基礎を深めたもので、スーパーモジュールや微分ゲーム、ポテンシャルなどは載っていない。2014/05/24