内容説明
環境被害への事後的対策(被害補償や原状回復)をめぐり、包括的・根源的な理論検討を行い、経済学的視点から、あるべき責任と費用負担の考え方を提示する。熊本水俣病や大気汚染公害など代表的かつ最新の事例を取り上げ、理論検討と実証分析をバランスよく行い、環境責任の原理を探究。
目次
序章 現代の環境問題と社会的費用論―本書の課題と視角
第1章 環境責任、費用負担原理・ルール・制度―研究の枠組み
第2章 産業公害事件における費用負担―熊本水俣病を事例として
第3章 産業公害から都市・生活型公害へ―大気汚染公害と費用負担
第4章 広域的な環境汚染と費用負担―タンカー事故による油濁被害の補償を中心に
終章 「責任ある関与」にもとづく費用負担へ
著者等紹介
除本理史[ヨケモトマサフミ]
1971年神奈川県生まれ。1999年一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。現在、東京経済大学経済学部准教授、博士(経済学)。専攻は環境経済学、環境政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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