内容説明
現地での丹念な聞き取り調査と最新のデータに基づいた複数事例研究によって現状を正確に把握し、小売業の海外進出と現地での適応化についての新たな理論的枠組みを提示する。小売企業はいかにして国際的競争力を発揮するのか。そのプロセスにおける新しい事実と実務的含意を豊富に示した待望の書。アジアに躍動する小売企業の本質に迫る。
目次
「ドメスティック」と「グローバル」の狭間で
第1部 分析の視点と枠組み(小売国際化プロセス論:文献レビュー;知識ベースの小売国際化論に向けて;「創造的な連続適応」と「標準化のなかの部分適応」)
第2部 日本企業のアジア国際化(イオンの東南アジア戦略;イオンの中国戦略;イトーヨーカ堂の中国現地化プロセス―堅実なドミナント戦略)
第3部 欧米企業のアジア国際化(台湾カルフールの現地化プロセス;テスコのアジア国際化プロセス―「業態戦略は参入市場にしたがう」;ウォルマート―西友の知識移転プロセス;韓国総合量販店市場と先発者優位の原則―Eマートの場合)
小売国際化プロセス論の展望
著者等紹介
矢作敏行[ヤハギトシユキ]
1969年国際基督教大学教養学部卒業。日本経済新聞社編集局記者、法政大学経営学部教授を経て、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授、商学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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