内容説明
圧倒的スケールで描く多国籍企業のすがた。待望のハーバード大学MBAテキストの邦訳。世界の研究者より蓄積された膨大な実証研究の成果を駆使し、最新の理論で構成する野心的試み。19~21世紀の多国籍企業の活動を鳥瞰し、グローバリゼーションの光と影を描ききる。博覧強記で鳴る著者にして初めて可能となった力作。
目次
第1部 フレームワーク(諸概念;多国籍企業とグローバリゼーション)
第2部 機会を活かす(天然資源;製造業 ほか)
第3部 組織の構築(国境を越えて;多国籍企業の経営)
第4部 外部環境(公共政策)
第5部 多国籍企業のもたらしたもの(多国籍企業と本国経済;多国籍企業は成長のエンジンか ほか)
著者等紹介
ジョーンズ,ジェフリー[ジョーンズ,ジェフリー][Jones,Geoffrey]
ハーバード・ビジネススクール・イジドール・ストラウス経営史講座教授。グローバルビジネスの歴史に関する著作多数。ビジネス・ヒストリー・レビュー編者
安室憲一[ヤスムロケンイチ]
兵庫県立大学経営学部組織経営学科教授
梅野巨利[ウメノナオトシ]
兵庫県立大学経営学部組織経営学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
96
数年前のある研修で話すことがあったので一部をこの内容を話したことがありました。再読です。大学の専門の講義の教科書にちょうどいい感じです。とくにコラムが多くそこでは様々なケースについて敷衍しておられて参考になるとともに興味を引く内容が多いと感じられました。2016/06/17
Z
3
名著。多国籍企業の歴史、概説書。多国籍企業問題になるとき、重商主義とかあったんだから企業が多国籍なの当たり前だろと思ってたがちゃんとその事書いてて良かった。一応国家の形が西洋に整った1648のウェストファリア条約以降を多国籍企業とよび歴史としては19世紀に第一次グローバリゼーションの波、第二次世界大戦後再びグローバリゼーションが進んだとし、多国籍企業の組織化の類型や金融、税制の変容しくみ、直接投資か買収か、産業別の特徴等、講義とあるように様々な視点からまとめていていい本だった。2016/04/30