出版社内容情報
革新的な製品開発では「顧客の声」がどのように利用されるのか。開発組織内のコミュニケーションを中心に、理論的に分析。
内容説明
多様な「顧客の声」にいかにして耳を傾け、新製品を成功に導くか。製品開発の最重要課題を、マーケティングとR&Dの部門間関係と顧客情報の利用に焦点を当てて定性的・定量的に考察し、顧客志向の可能性と限界を明らかにする。顧客志向が前提のマーケティング理論と、開発現場の実感の間に横たわるギャップを埋める意欲作。
目次
新製品開発における顧客志向の実現
第1部 文献レビュー(新製品開発研究の展開;マーケティングとR&Dの統合に関する研究の展開;顧客情報の利用に関する研究の展開)
第2部 複数ケース・スタディと概念モデル(消費者行動の観察―日立「野菜中心蔵」のケース;消費者プロトタイプ・テスト―三洋「おせっかいやめました」のケース;消費者家庭での実験―松下「遠心力洗濯機」のケース;本書の概念モデル)
第3部 実証研究(家電産業におけるバランス分化と顧客情報の利用;一般消費財におけるバランス分化と顧客情報の利用;顧客情報の利用と製品の革新性;発見事項とインプリケーション)
著者等紹介
川上智子[カワカミトモコ]
1965年、福岡県に生まれる。1997年、大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。2000年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。2003年度、ワシントン大学客員研究員。関西大学商学部助教授
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