出版社内容情報
生産技術や開発システム、サプライヤー・システム、販売・流通システム等の全構造にわたって四半世紀における激動の歩みを総括し、現在の課題と将来の展望を論じた意欲作。
内容説明
グローバル大競争時代に突入した自動車産業は、どのようなパラダイム転換を経て現在に至ったか。ダイナミックな変化と世界的規模で再編が進む日本自動車産業の四半世紀にわたる栄光と苦悩の歴史的経過を踏まえ、現代的・未来志向的な展望の下、新たなパラダイムを追究する心血を注いだ学問的労作。
目次
第1部 自動車生産における日米逆転とその歴史的教訓・国際的インパクト―1980年代前半(日本自動車産業生産性の国際比較;日本における自動車メーカー・部品メーカー関係の歴史的展開―その技術革新と生産の柔軟性 ほか)
第2部 国際化時代に突入した自動車産業―1980年代後半~90年代前半(日本自動車産業の国際化と海外現地生産;米国・ビッグ・スリーへのインパクト)
第3部 日本的生産システムの歴史的背景と現代的展開(フォード・システムからジャスト・イン・タイム生産システムへ―自動車生産システムにおける国際移転、両者の変容についての歴史的考察;日本的生産システムの現代的展開と工場自動化 ほか)
第4部 グローバル大競争時代に突入した世界自動車産業―1990年代~現在(欧米自動車メーカーの復権とその意味するもの―日本的生産システムの移転と変容に関連して;日本自動車メーカーの国際競争力の低下とリストラ戦略の展開―1990年代前半 ほか)
著者等紹介
下川浩一[シモカワコウイチ]
1930年東京に生まれる。1957年九州大学経済学部卒業。1962年九州大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、東海学園大学経営学部教授、法政大学名誉教授。経済学博士。専攻、アメリカ経営史、マーケティング論、自動車産業論
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