内容説明
現在、日本は地方分権時代を迎えて地方財政改革に直面しようとしている。これから、改革の道を探るためには、地方財政の現状評価と望ましい地方財政の提示が要請される。本書はこのような要請に応えるべく、地域公共財の最適供給と地域間の最適人口配分の観点から、補助金を実証的に分析すると同時に、補助金・地方税制度を規範的に分析することを意図している。
目次
地域公共財のスピル・オーバーがないケース
国民公共財のケース
一般的な形でスピル・オーバーがあるケース
補助金と地方税の関係
都市規模の現状
補助金の財政調整効果、所得再分配効果および経済厚生
地方交付税制度と地域公共財の最適供給
補助金の経済厚生分析―理論的アプローチ
補助金の経済厚生分析―実証的アプローチ
最適地方税制度―民間資本がないケース
最適地方税制度―民間資本を含むケース
地方債と地方税の等価値
著者等紹介
伊多波良雄[イタバヨシオ]
1952年秋田県に生まれる。1982年同志社大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、同志社大学経済学部教授。経済学博士
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