出版社内容情報
戦後、革新的な経済・企業システムを作り上げてきた実態を、「企業システムと革新的経営行動」「産業政策」に焦点を当て、精緻なデータと明快なロジックにより分析した労作。
内容説明
戦後の日本経済は、初期のさまざまな制約条件の下で、血のにじむような創造的適応を積み重ね、革新的な経済・企業システムを作り上げてきた。その実態を、「企業システムと革新的経営行動」「産業政策」に焦点を当て、精緻なデータと明快なロジックによって分析した労作。
目次
戦後日本経済を考察するための視座
第1部 戦後の企業システムと革新的経営行動(企業システムの発生・洗練・制度化の論理;日本型分業システムの形成―たくまざる「柔らかな」企業内・作業場内分業と「意図された計画的な」企業間分業;長期的相対取引の歴史と論理;生産システムの革新による大量生産型産業の飛躍―川崎製鉄千葉製鉄所の高炉建設を事例に ほか)
第2部 戦後産業政策の特質(産業政策を分析する視角―過大評価された政府の役割と産業政策における政策課題の発見;戦略をもった調整者としての政府―戦後復興期における「計画造船」と運輸省の活動・役割;政府・業界団体・企業の関係―機械工業振興臨時措置法を事例として;機械工業振興臨時措置法の政策効果―「会社史」を用いた民間企業の評価分析 ほか)
著者等紹介
橋本寿朗[ハシモトジュロウ]
1946年埼玉県に生まれる。1970年東京大学経済学部卒業。1975年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。電気通信大学助教授、東京大学教授を経て、現在、法政大学経営学部教授、経済学博士
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感想・レビュー
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