デファクト・スタンダードの本質―技術覇権競争の新展開

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784641161085
  • NDC分類 509.13
  • Cコード C3034

出版社内容情報

業界標準を獲得するためには,いかなる戦略的発想が必要なのか――
企業間競争の最重要テーマである「デファクト・スタンダード」をめぐる競争について,
理論とケースをバランスよく配し,新しい戦略的パラダイムを提示する意欲作。
ゼミ・テキスト,自己研修用に最適。

   《主な目次》
第1部 業界標準競争を巡る基本的課題
 1世界規模の技術競争の本質=許斐義信
 2ネットワーク外部性と競争戦略=淺羽茂
 3マルチメディア時代のデファクト・スタンダード化戦略=柴田高
 4業界標準の決定要因と最新動向=松田俊介

第2部 オープン型産業構造への革新
 5先端技術産業における競争戦略=新宅純二郎
 6オープン・ネットワーク型経営の革新=國領二郎
 7オープン型標準化推進のための条件=高松朋史
 8ネットワーク言語JAVAの思想と日米の差=山田博英
 9半導体設計標準VSIAの成功要因=三輪晴治

第3部 デファクト・スタンダード競争の質的変化
 10競争枠組みの変容=柴田高
 11独り勝ち現象とネットワーク外部性=林紘一郎
 12独占禁止法訴訟問題とその背景=柴田高
 13標準化プロセスと知的所有権=名和小太郎
 14デジュリ・スタンダードの変化=高橋修
 15標準化戦略の課題と成功条件=旭岡勝義
 16日本型標準化戦略の提案=許斐義信

内容説明

本書では、デファクト・スタンダードに関する個別企業の戦略的な課題だけではなく、それが産業内の構造や社会に提起する問題に対しても、視野を広げて議論するという立場をとっている。そのために、まずデファクト・スタンダードを巡る課題を主として企業の競争戦略の立場から議論し、次に産業レベルでどのような構造変化がもたらされているかという論点を中心に取り上げ、最後によりひろい見地から法的制度や公的標準の問題を取り上げて今後の日本企業の課題を展望する。

目次

第1部 業界標準競争を巡る基本的課題(世界規模の技術競争の本質―なぜデファクト・スタンダードを取り上げるか;ネットワーク外部性と競争戦略;マルチメディア時代のデファクト・スタンダード化戦略―企業はどこに利益の源泉を求めるか;業界標準の決定要因と最新動向―ケース:情報化時代のデファクト・スタンダード)
第2部 オープン型産業構造への革新(先端技術産業における競争戦略―デファクト・スタンダード競争の背景とその見直し;オープン・ネットワーク型経営の革新―プラットフォーム戦略とデファクト・スタンダード;オープン型標準化推進のための条件―ケース:AXパソコンとDOS/Vパソコン;ネットワーク言語JAVAの思想と日米の差―ケース:サン・マイクロシステムズ ほか)
第3部 デファクト・スタンダード競争の質的変化(競争枠組みの変容;独り勝ち現象とネットワーク外部性―相互依存性と独占禁止を考える視点;独占禁止法訴訟問題とその背景―ケース:マイクロソフト社;標準化プロセスと知的所有権 ほか)

著者等紹介

柴田高[シバタタカシ]
東京経済大学経営学部助教授。主要著作に「戦略を創る」(共著、1994年)、「テクノ・マーケティング戦略」(共著、’96年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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