内容説明
本書は著者が20年間にわたり積み重ねてきた日本の機械工業の社会的分業構造についての調査研究そして分析を、下請制研究についての多様な相矛盾する側面をも持つ諸議論の位置づけを目指し、整理したものである。
目次
第1部 下請制研究の諸議論とそれらの限定性(従来の下請制研究の展開と到達点;既存の下請制をめぐる議論の限定性とそれを越える方向)
第2部 日本の機械工業の社会的分業構造の実態(分業の主体;日本の機械工業の特色―先進工業化と国内完結型化;日本の機械工業における企業・工場の存立形態 ほか)
第3部 歴史的展開の概観と既存議論の位置づけ(社会的分業構造の形成展開と到達点;日本機械工業の社会的分業構造の構造変化の方向;下請制諸議論の社会的分業構造内での位置 ほか)