内容説明
ブキャナン経済学入門書の決定版。経済学とは切り離されて考えられがちな倫理を分析の射程に組み込んだノーベル賞経済学者による意欲作。
目次
第1部 基礎分析―三つの講義(われわれはみんなもっと働くべきだ―労働倫理の経済的価値;われわれはみんなもっと貯蓄すべきだ―貯蓄倫理の経済学;われわれはみんな伝道者に支払うべきだ―倫理の経済的起源)
第2部 外部性に関する応用分析(課税に対する反応における外部性;遊休の経済学と倫理学;召使いの単純な経済学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「ウェーバーの命題に対しては、いくつかの根拠から批判が即座に加えられた。とくに経験的な問題として、ウェーバーの命題は容易に反証されうることが示唆されたのであった。資本主義的な企業家精神は、カルヴィニズム、プロテスタンティズム、あるいはピューリタニズムとほとんどもしくはまったく関係を示さないいくつかの経済および経済の一部において発生してきているように思われる。その顕著な近代的な実例は…日本および太平洋沿いの急速に発展する諸国においてであるが、そこでは、ピューリタン倫理と同じ種類の何かが…同時に発生している」2020/06/07