出版社内容情報
宗教改革(1517年)から現代に至る約500年の国際政治の流れを描いた好評テキストを新版化。研究の進展をふまえて全体をアップデートし,初版刊行(2017年)以降の国際政治の動きをまとめた「補章」を追加している。
内容説明
現在の国際社会は、どのようにして成り立ってきたのでしょうか。本書は、宗教改革から現在に至るまでの国際政治の大きな流れを、「主権国家体系」に着目して、たどっていきます。17世紀のヨーロッパで誕生した主権国家が、その後、世界中に広がり、そしてそれが変容していくさまを、丁寧に描き出していきます。好評テキストの最新版。初版刊行(2017年)以降の国際政治の動きをまとめた「補章」を追加。宗教改革から現在までをこの一冊で。
目次
なぜ国際政治史を学ぶのか
第1部 主権国家体系の誕生と展開(近代主権国家体系の生成―主体としての主権国家とゲームのルール;勢力均衡とナショナリズム―ウィーン体制からビスマルク体制まで;帝国主義の時代―アフリカ分裂とビスマルク体制の崩壊)
第2部 2度の世界大戦(第一次世界大戦の衝撃―総力戦と近代国家の変容;第一次世界大戦後の国際秩序―ヴェルサイユ体制;国際秩序の崩壊―1930年代の危機と第二次世界大戦)
第3部 冷戦(冷戦の起源と分断体制の形成―ヨーロッパと東アジア;グローバル化する冷戦―脱植民地化の影響と危機の時代;冷戦体制の変容―デタントと揺らぐ同盟関係;冷戦終結への道―「新冷戦」からドイツ再統一へ)
第4部 主権国家体系を超えて(湾岸戦争とソ連解体―歴史の終わりか、文明の衝突か;EUの誕生と深化・拡大―超国家的統合の試み;冷戦後の地域紛争・民族紛争―噴出したナショナリズム;新興国の台頭―中国・インドの大国化と復権をめざすロシア;覇権の衰退―極なき世界をどう生きるか)
補 国際情勢のさらなる悪化の中で―民主主義の後退と紛争のグローバル化
著者等紹介
小川浩之[オガワヒロユキ]
1972年、三重県に生まれる。現在、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授。専門は、現代イギリス政治外交史、国際政治史
板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年、栃木県に生まれる。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門は、国際政治史、ヨーロッパ政治史
青野利彦[アオノトシヒコ]
1973年、広島県に生まれる。現在、一橋大学大学院法学研究科教授。専門は、アメリカ政治外交史、冷戦史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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