内容説明
法とは何か。なぜ学ぶのか。学ぶと何がわかるのか、何ができるようになるのか。そんな率直な疑問にさまざまな方法で答える。読みながら共に考え、法学を体験。こういうことだったのか、面白そう、と感じることができる入門書。
目次
1 「法学」を学ぶ意味
2 「法学」とは何か
3 「法」とは何か
4 法学における「法解釈論」
5 法学の分野
6 法の適用プロセス
7 身近なニュースの法学的分析
8 ルールの意味を考える
9 意味のないルールと見えないルール
10 「法学部」をめぐる環境の変化
著者等紹介
早川吉尚[ハヤカワヨシヒサ]
立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
22
面白い。いい本だけど、これを用いて講義をするのは難しそう。2023/10/19
りぃ
8
さらっと読めた。法に対する私の誤解を解いてくれた素晴らしい本。2018/06/30
tieckP(ティークP)
7
「法学の入門書」というとき、一般の入門書の水準で、題材が法学なのか、法学を学ぶような高水準で初歩的な内容を扱うかという違いがあって、おそらく後者のほうが多かったはず。でもこの本は著者が慣例とは違う入門授業を基にしたというように、まさに入門的な水準の入門書の調子を保って書かれていて、法学への愛情もうまく落ち着かせていて、文章として好印象だった。著者に特に入門的な類書がないことを考えると、資質が優れているのだろう。ほとんど法律の知識は入らなかったが良い本を読んだ気分を味わえた。新書好きくらいの層に薦められる。2019/05/30
ほなみ
1
法学系の本を読んだのは初めてだが、面白い。 法学部に入学した大学生向けの本なので、「法学部とは」みたいなところが多かったが、法学の意義や、身の回りのことと関連させて語ってくれたので面白かった。 特にルールとかは、興味深い話ばかり。 個人的には法とはどうあるべきか、どんな社会にしたいのか等を考える、法哲学(?)に興味があるから次はそういうの読もうかな2024/01/09
伊野
1
単純に法律の話だけするのではなく、時代の変遷に伴う法学(部)の在り方の変化についても触れている。法学部では法的知識だけでなく、法的論理力と法的コミニュケーション力が鍛えられるとのこと。面白いと思ったのは、法律を流行に合わせて臨機応変に変えることは出来ないため、ある程度抽象度を高くする必要が生じ、その結果、解釈の仕方に色々なバリエーションが生まれているという点。2021/03/06