内容説明
法とは何か。なぜ学ぶのか。学ぶと何がわかるのか、何ができるようになるのか。そんな率直な疑問にさまざまな方法で答える。読みながら共に考え、法学を体験。こういうことだったのか、面白そう、と感じることができる入門書。
目次
1 「法学」を学ぶ意味
2 「法学」とは何か
3 「法」とは何か
4 法学における「法解釈論」
5 法学の分野
6 法の適用プロセス
7 身近なニュースの法学的分析
8 ルールの意味を考える
9 意味のないルールと見えないルール
10 「法学部」をめぐる環境の変化
著者等紹介
早川吉尚[ハヤカワヨシヒサ]
立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
22
面白い。いい本だけど、これを用いて講義をするのは難しそう。2023/10/19
大先生
14
立教大の先生の本です。法学部に入学する予定の人は必読ですね。めちゃくちゃ分かりやすい。民法改正前の本ですが、ほとんど影響ありませんので安心して下さい。馬か牛に分類しなければならないとした場合、キリンはどちらか?の議論が面白いですね。私も子どもたちとやってみようかな。法学部では法的思考力と法的コミュニケーション能力を身につけることが大事。法的知識だけ詰め込んでもダメなんです。最後に法学部の人気が低下している理由なども解説されています。今は司法試験合格率40%超ですから、弁護士になりたい人は狙い目ですよ。2025/11/18
tieckP(ティークP)
7
「法学の入門書」というとき、一般の入門書の水準で、題材が法学なのか、法学を学ぶような高水準で初歩的な内容を扱うかという違いがあって、おそらく後者のほうが多かったはず。でもこの本は著者が慣例とは違う入門授業を基にしたというように、まさに入門的な水準の入門書の調子を保って書かれていて、法学への愛情もうまく落ち着かせていて、文章として好印象だった。著者に特に入門的な類書がないことを考えると、資質が優れているのだろう。ほとんど法律の知識は入らなかったが良い本を読んだ気分を味わえた。新書好きくらいの層に薦められる。2019/05/30
お抹茶
2
身近な生活に法律が関わっていることをわかりやすく解説。現代社会で必要とされる,複雑に絡み合う問題を整理して真の問題点を見出し,説得力をもって他者に説明できる能力は法学を学ぶ過程で習得できる。親が子供にご飯を作るのは親権者が子供を監護する義務による。マサチューセッツ州では,13歳未満の子供を一人で歩かせたり留守番させてはいけない。伝統的な法学部教育ではグローバル化に対応できず,人気が下がる。2019/03/04
ストーム
2
おそらく法学部一回生向けの本だろうけど、私は商学部、それに四回生。でも法学を学ぶ意味は大いにある。対立する利益をうまく調整したり、複雑に絡み合う問題を整理する力を身に付けられる。論理的な思考力を養いたいなら、こういう本を読んでもみてもいいんじゃないかと思う。2018/09/08
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