有斐閣ストゥディア
問いからはじめる教育学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784641150140
  • NDC分類 371
  • Cコード C1337

内容説明

あなたは教育にどんなイメージをもっていますか?教育への疑問や期待の一歩先へといくために、まずはあなたなりの希望をみつけることからはじめてみよう。考える愉しみを味わいながら理解を深めてくれるツール(QUESTIONやnote等)が満載で、教育のキー概念と思考法が身につく新しいタイプの入門書です。

目次

第1部 あなたの「教育観」をみつめてみよう―学びはじめる前に(よい教育ってどんな教育?;教育を社会の視点から考えてみよう)
第2部 先人の知恵から学ぼう―試行錯誤の歴史(子どもという存在/人間という存在;教え方は試行錯誤されてきた;教育を受ける権利;子どもの学びを支える仕組み)
第3部 よりよい教育について考えよう―あなたなりの答えにたどり着くために(子どものための学校ってどんな学校?;学校では何を学ぶの?;よい先生ってどんな先生?;どんなふうに子どもに接したらよいのか?;子どもがよく学ぶためには?;学校を卒業したら学ばなくてもよいのか?;教育と学校の未来はどうなるの?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井の中の蛙

7
ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」という考え方や、ハッカライネンのナラティブ・ラーニングという概念に関心を持った。全体的に分かりやすく面白かった。特にChapter11の「0+0=0」を生徒にどう教えるか、という授業研究の事例がとても参考になった。2024/10/21

安藤 未空

3
とても読みやすい本だった。読書案内もあり、良い入門書だったと思う。 一方で、入門書レベルでも教員に求められていることの多さが伝わってくる内容だった。教員の仕事は本当に魅力的だと実践に関する内容や子どもの関わりに関する章を読むと思う。ただ、これが「1冊の本=すべて一人の教員が対応すべきこと」だと考えると、「それは不可能!」と思ってしまう。学校の先生はスーパーマンではない。何らかの方法で先生の負担を軽減し、先生が伸び伸びと授業をして子どもと過ごす時間を確保できるような環境整備が必要であると強く感じた。2025/02/04

n-shun1

2
初学者向け入門書。高卒の初学者1人で読み進めることが可能だと思う。専門外の大人だけれど興味深く読んだ。教育という営みを学問にするというのが,かなり突飛な気もするが,理学部に対する工学部みたいな位置づけなのか。いや,部分的には哲学,心理学,社会学,福祉学だなぁ。その意味では昔は学芸大学と呼んでいたのが納得できる。教員として教育に携わる人にとって,そもそも教育とはを考え,自分なりの教育哲学を磨いていくことはプロとして必須のことだろう。2024/12/10

虎哲

1
著者である勝野先生のご講演を聞くため予習として読んだ。「問うこと自体を楽しめるようだったら,きっと教育学が好きになると思いますよ」というはしがきにある勝野先生のお言葉に象徴的なようにこの本はまさに「問いからはじめる教育学」であった。この本は教育に携わる者が持ちそうなQUESTIONを教育史的な側面や現在の実践を紹介しつつ、その問いを考えるヒントを与える。そして「ストーリー中心カリキュラムとは?」「教育の営為は意図的か?偶発的か?」など様々な問いが浮かんだ。与えられた問いを超え、教育学的探究の契機となる本。2019/03/02

たろーたん

1
教育とはもともと「共同体で生活するための実践教育」や「共同体意識のための物語の共有」などであった。そこから近代化により学校教育になっていく。教育の性格は、日本の場合、国民統合や経済発展を目的とした「国民の教育義務」であった。しかし、戦後、その反省から国のための教育ではなく、子どものための教育になった。教育は義務ではなく権利であり、また、子供の自主性、創造性、興味・関心を尊重する子供中心の教育になった。フリースクールなどの子供の居場所議論もこの延長線上にある。2018/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9467467
  • ご注意事項

最近チェックした商品