憲法からよむ政治思想史

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憲法からよむ政治思想史

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  • サイズ 46判/ページ数 299p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641149410
  • NDC分類 311.23
  • Cコード C1031

出版社内容情報

憲法には国民主権,基本的人権,平和主義といった理念が現れている。そういった理念はいかなる歴史的展開を経て形成されてきたのか。本書は,現在の日本政治・社会をかたちづくる日本国憲法の条文を手がかりに,その根底にある西洋政治思想の歴史に接近する画期的テキスト。

内容説明

立憲主義の実践に向けて。日本国憲法の条文を手がかりに、その根底にある西洋の政治思想の歴史に接近する。

目次

プロローグ(クルーソーと「近代」の物語―政治思想史の課題と方法)
第1部 内戦の時代(16・17世紀)(政教分離―アウグスティヌスとマキアヴェリ;思想・良心の自由/信教の自由―宗教戦争とモンテーニュ ほか)
第2部 イングランドの世紀(18世紀)(権力分立―政治対制論の伝統とモンテスキュー;結社/二院制/アメリカ独立革命とフェデラリスト ほか)
第3部 フランス革命の時代(18世紀)(生存権―憲法改正―ジャン=ジャック・ルソーと人民主権;政党/代議制―エドマンド・バークとフランス革命 ほか)
第4部 “民主化”の時代(19世紀)(地方自治/陪審制―トクヴィルと政治参加;平等/参政権―ミルとフェミニズムの誕生 ほか)
エピローグ(労働社会の「人間らしさ」?―ヨーロッパの世紀末と政治思想史の役割)

著者等紹介

高山裕二[タカヤマユウジ]
1979年生まれ。2009年、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了、博士(政治学)。現在、明治大学政治経済学部准教授。専門は、政治学・政治思想史。主な著作に、『トクヴィルの憂鬱―フランス・ロマン主義と“世代”の誕生』(白水社、2012年、サントリー学芸賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nagoyan

15
優。日本国憲法の条文に結実した政治思想をトピックごとに紹介し解き明かしていく。古典ギリシャの時代から、現代までの思想史を、順に並べたてるのではなく、そのトピックごとに誰がどういう問題意識でその問題に挑み、現代にいたる道筋を開いていったのか。そして、限界があるとすれば、その限界はなにか、を考える。憲法学者の本ではないので、解釈論とは直接結びつかないが、寧ろそれ故に、憲法の根っこの考え方を深く(同時に広い視野で)学ぶにはいい「入門書」。2022/10/05

Defricheur

8
特に法曹実務家教育への重点化が叫ばれて以降、法学部における「政治学」の意義には問い直しがされており、三谷太一郎等が警鐘を鳴らすところである。本書は、そのような問題意識に一石を投じる書であろう。憲法の各条文の基層をなす政治思想をコンパクトに整理している。その整理が意欲的であるだけに、各思想家の概説はやや淡白であるが、法律家が政治思想史に挑むための最初の一冊としては好適であろう。2023/10/10

フクロウ

5
高山裕二の専門はフランス政治思想であり、政治思想畑の学者であるが、そんな著者が憲法(特に2015年頃流行した「立憲主義」)の方が、政治思想史よりは受講生に魅力的だろうということで、憲法条文や学説と近代政治思想を繋げて論じる企てが本書である。正統学説に近時の新しい研究動向をも踏まえつつ、「尊厳」を軸に整理し語っていく。「その条文とその条文をセットにするのか」「その条文と思想をセットにするのか」という発見がある。すでに「書斎の窓」688号で石川健治が詳細な書評を書いているところであり、それもとても参考になる。2023/11/03

まさにい

5
これからこの本、版を重ねる毎に充実していくのだろうなぁと感じた。実は政治思想史を日本国憲法と連動させて解説している本が無いなぁと思っていた。そこにこの本が現れた。そこで僕が参考にしていたのは福田歓一の政治学史だった。この福田さんの本は、その時代の状況をも記述していた。この本も現代とその時代との状況をこれから比較しながら記述されていけば、他に無い面白い本になるのではないかと思っている。高山さんはまだ若いので、これからのこの本の改訂が楽しみである。な~んて偉そうなことを書いてしまったなぁ。兎に角面白かった。2022/10/13

とりもり

4
憲法の主要な条文の背景となっている政治思想を、その歴史とともに概説する一冊。あとがきにある通り、基礎科目を履修していることが前提となっているため、基礎の基礎は書かれておらず、その点はやや読みにくい。但し、そこを書いていないからこのボリュームに収まっているとも言えるが…。個人的には第3章の「思想・良心の自由は妥協の産物」というのが一番印象的。異教徒を封じ込めるために一定の自由を認めて和平の実現を可能にした政策が、結果として思想・良心の自由の土台になっていった。そんな皮肉も結果オーライということか。★★★★☆2024/02/11

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