出版社内容情報
捜査に比べてイメージを持つのが難しい公判で証拠法の適用される場面について,判例や実務の運用を素材にした具体的事例を設定し,証拠法上の問題に関する基本的な考え方と事例解決の道筋を示す。事例把握力と本質的理解の修得を目指す方へ。
【目次】
第1講 伝聞証拠の意義──真に問われているのは伝聞法則の知識ではない
第2講 伝聞供述──証人尋問・被告人質問のあり方
第3講 検察官面前調書(2号後段)に関する問題
第4講 証明力を争う証拠
第5講 犯行再現実況見分調書
第5講(補講) 犯行再現実況見分調書──再現実況見分調書をめぐる実務の動態
第6講 取引に関する書面
第7講 同種前科・類似事実による立証
第8講 科学的証拠
第9講 自白法則──何を排除したいのか
第10講 取調べの録音・録画記録媒体の証拠としての利用
第11講 違法収集証拠排除法則──判断基準と判断要素
第12講 違法収集証拠排除法則──任意捜査の違法と違法の事後的な糊塗
第13講 派生証拠の証拠能力
座談会 刑事証拠法の考え方と学び方



