出版社内容情報
アメリカのコーポレートガバナンス制度を紹介しながら、日本の会社法上の法的問題について根本的な解決方法を提案する。
目次
第1章 開示によるコントロール(SECの不正支出開示政策;開示政策から外国賄賂禁止立法へ―連邦証券取引所法の改正;財務情報の信頼性確保としての監査委員会の展開;内部統制システムの設置義務)
第2章 監査によるコントロール(監査役制度の概要;使途不明金の開示;無償供与の開示と監査;総会屋の排除)
第3章 マーケットによるコントロール(監査役制度の限界;取締役会の機能の分離;上場会社法制の課題)
第4章 民事責任によるコントロール(債権者に対する厳格な民事責任;大和銀行事件判決;監督における善管注意義務と民事責任;経営判断の原則の立法論)
第5章 コーポレートガバナンスの課題と展望(取締役会権限の拡大;株主目線の監査;監査役制度の将来展望―経営者に対する脅威から援護へ)
著者等紹介
森田章[モリタアキラ]
1949年生まれ。同志社高校卒業。神戸大学法学部卒業。1977年神戸大学大学院法学研究科修了(法学博士)。1978‐79年米国イエール・ロー・スクール客員研究員。1991年から同志社大学教授。弁護士法人三宅法律事務所客員弁護士。公認会計士試験委員、法制審議会会社法部会臨時委員、司法試験考査委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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