出版社内容情報
はじめて結び目や曲面結び目を勉強する学生や他分野研究者にもイメージが掴めるように、図と説明を多く入れ、容易に読み進められる。
内容説明
曲面結び目の本格的な研究の歴史は1920年代のE.Artinに遡るが、多くの研究者によって活発な研究が行われはじめたのは1960年代である。本書は曲面結び目に関する基礎的事項から、1990年代以降にはじまった2次元ブレイドを用いた研究、カンドルのホモロジー理論を用いた結び目と曲面結び目の不変量など、最近の話題までを扱っている。曲面結び目に関する専門書として、日本語で初めての書き下ろしである。
目次
第1章 曲面結び目
第2章 1次元の結び目
第3章 モーション・ピクチャー
第4章 ダイアグラム
第5章 ハンドル手術とリボン曲面結び目
第6章 スピン構成法
第7章 結び目コンコーダンス
第8章 カンドルの基礎
第9章 カンドルホモロジーと不変量
第10章 2次元ブレイド
著者等紹介
鎌田聖一[カマダセイイチ]
広島大学大学院理学研究科教授。1992年、大阪市立大学大学院理学研究科博士課程修了、大阪市立大学理学部助教授、広島大学大学院理学研究科助教授などを経て、2003年より現職。博士(理学)。専門分野は位相幾何学(結び目理論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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