出版社内容情報
現行制度の概要から改正に至るこれまでの動きを丁寧に解説し,何がどう変わるのか,債権法改正の全体像をつかむことができる。
内容説明
現行制度から改正法の内容まで、この1冊で!改正論議の過程で審議・調査に関わった研究者・立案担当者が丁寧に解説。改正の経緯と改正法が社会に及ぼす影響もおさえることができる。
目次
第1章 改正の経緯(改正の必要性;法制審議会での審議経過 ほか)
第2章 改正法の内容(法律行為;代理 ほか)
第3章 改正債権法と市民社会(理念なき改正?;改正作業開始時の特徴 ほか)
第4章 改正債権法と取引社会(取引社会にとって望まれる民法;債権法改正の実相 ほか)
著者等紹介
大村敦志[オオムラアツシ]
東京大学教授
道垣内弘人[ドウガウチヒロト]
東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ただの人間
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債権法改正の結果はもちろんだが、議論の経過や積み残しについて重点的な記載がなされている。改正後の条文を必ずしも所与のものとせず、改正経過を踏まえた解釈の補助線とすることができそうな1冊。2020/03/27
Hisashi Tokunaga
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編集が行き届いている好著ですね。でも読むべきは後半の道垣内教授と大村教授の、今回の改正に携わったご両名の苦渋発言でしょう。ご両名ともあえて触れられなかったのか、内田氏などの初期発言では、今まさに世界に冠たる日本民法を世界に向けて発信し世に問うとする心意気が、どう決着したか、せざるを得なかったかという問題意識だろう。まさに後世に託すとの思いを残す苦渋の論旨でした。2018/03/03