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出版社内容情報
申込と承諾という二つの意思表示が合致すれば契約が成立する。しかし民法は例外的な成立 形態,たとえば承諾の発信主義や意思実現の制度を有している。これらの場合に債権債務が 発生するのはなぜか。この考察を通して,契約成立の本質的要素への接近を試みる論文集。
第1部 申込概念の形成と課題
第1章 申込概念の発生
第2章 契約成立プロセスの史的展開
第3章 申込概念の検討
第4章 一方的表示の効力発生時期
第2部 意思実現による契約の成立
第1章 意思実現をめぐって
第2章 意思実現再論
第3部 契約の認定
第1章 証書による証明と表示主義
第2章 証書による証明と意思表示理論
内容説明
本書には、申込と承諾による契約成立プロセスに関する論文を中心として、この一〇年程の間に発表した論考を収録した。
目次
第1部 申込概念の形成と課題(申込概念の発生;契約成立プロセスの史的展開―約束から申込へ;申込概念の検討―国際取引法の動向を参考にして;一方的表示の効力発生時期―ウィーン条約の検討を通して)
第2部 意思実現による契約の成立(意思実現をめぐって;意思実現再論―表示意思との関係)
第3部 契約の認定―事実認定と実体法理論の交錯(証書による証明と表示主義―ベールの事実認定論を契機に;証書による証明と意思表示理論―ウィグモアの証拠法を契機に)
著者等紹介
滝沢昌彦[タキザワマサヒコ]
1959年東京都大田区生まれ。1978年東京都立富士高校卒業。1983年一橋大学法学部卒業。1985年司法修習(第37期)修了。現職:一橋大学大学院法学研究科教授
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