出版社内容情報
民法のオーソドックスな体系を踏まえつつ,法律問題を立体的に捉えられるように全5巻を
相互リファーして学習の便宜をはかった教科書。成年後見制度に関する民法改正を織り込むとともに,
学説・判例をフォローした。
《主な目次》
第1部 民法総則
第1章 民法序論
民法の基本構造/民法と民法学の生成/民法の展開/民法の基本原理/公法と私法/法律要件と法律効果/
私権/民法総則の総則性
第2章 私権の主体
権利能力と行為能力/自然人/住所/法人
第3章 私権の客体
第4章 法律行為
法律制度としての法律行為/法律行為の成立と有効性/法律行為の解釈/意思表示/意思と表示の不一致/
瑕疵ある意思表示/代理/無効と取消/条件と期限
第5章 期 間
第6章 時 効
内容説明
平成5(1993)年に初版を公刊し、その後増刷の機会に加筆訂正をしたが、最近、民法関連で重要な立法が相次いだ機会に版を改めることにした。とりわけ成年後見制を導入する「民法の一部を改正する法律」(平11法149)、「任意後見契約に関する法律」(平11法150)、「後見登記等に関する法律」(平11法152)が制定され平成12(2000)年4月から施行された。これは民法典の行為能力制度に関する大きな改正である。また消費者契約法(平12法61)が平成13(2001)年4月から施行されている。同法は個人と事業者との間の消費者契約という広範な契約に関する民事ルールを規定する。こうした立法とともに、初版以前の上告審判決を補充し、初版以降現在までの重要な最高裁判決を収録した。
目次
第1章 民法序論
第2章 私権の主体
第3章 私権の客体
第4章 法律行為
第5章 期間
第6章 時効
著者等紹介
北川善太郎[キタガワゼンタロウ]
1932年京都生れ。1956年京都大学法学部卒業。1962年法学博士。1970年京都大学法学部教授。1989年名誉法学博士(マールブルク大学)。1996年~現在、名城大学法学部教授、(財)国際高等研究所副所長、(財)比較法研究センター理事長、京都大学名誉教授
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