内容説明
論文のアイディア(魂)、スタイル(型)、プラクシス(体)、テクニック(技)、インパクト(響)を知る。本書は、民法学に焦点をあてながら、法学の研究方法・論文の執筆方法について説明したものである。
目次
序論(誰のために?―本書の読者;なぜ?―本書の目的 ほか)
第1章 「魂」―論文のアイディア(「遊」―主題の模索;「想」―主題の決定)
第2章 「型」―論文のスタイル(「型」の重要性;「型」を決めるファクター ほか)
第3章 「体」―論文のプラクシス(「練」―素材の分析;「塑」―論文の構成)
第4章 「技」―論文のテクニック(「索」―資料の検索;「磨」―原稿の執筆)
第5章 「響」―論文のインパクト(「おもしろい」とは何か;「おもしろさ」を生み出す ほか)
補論―判例評釈の書き方(判例評釈の意義と目的;判例研究の諸態様 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
18
通信制の大学で何を主題に論文を書こうかと考えるに当たり、再読してみた。本書を読むと、大学や大学院で教官から直にご指導を受けていた頃が懐かしく思われる。本書は、論文の主題の模索から執筆に至るまで、論文作成の過程に沿って、ハウツーに留まらない深いところまで親身に解説されているので、独学で孤独に法律論文を書く者には有益な一冊である。本書は、これからも繰り返し参照することになりそう。2017/07/15
葦
0
9.0/10論文執筆の方法をゼロから詳しく解説してくれる。とりわけ判例評釈の書き方の部分はとても勉強になった。2020/06/11