内容説明
この1冊で、行政法の面白さを学ぼう。なぜこの行政制度があるのかといった原理原則に立ち返る丁寧な説明と、重要判例を素材としたケーススタディで、読者が自ら「なぜか?」と問い、「なるほど!」と納得しながら学べる1冊。「法学教室」好評連載、待望の単行本化。「行政情報」に関する2項目と「行政救済法」に関するミニ講義を新規収録。
目次
行政法の特色(1) 行政法の全体的なイメージ
行政法の特色(2) 憲法・民法との比較
行政法の基本原則(1) 法律による行政の原理
行政法の基本原則(2) 信頼保護原則
行政過程(1) 廃棄物処理行政
行政過程(2) まちづくり行政
行政立法(1) 法規命令
行政立法(2) 通達・裁量基準
行政行為(1) 行政行為の定義・種別・特質
行政行為(2) 行政行為の瑕疵・職権取消しと撤回〔ほか〕
著者等紹介
曽和俊文[ソワトシフミ]
1951年和歌山県生まれ。関西学院大学大学院司法研究科教授。京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了、京都大学法学部助手、三重大学人文学部助教授・教授、関西学院大学法学部教授を経て現職。行政法専攻。最近は環境法、地方自治法も講義(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruka Fukuhara
8
法学教室連載をまとめたもの。法学教室系の本はとっつきやすい見た目でも内容がかなり高度なものも少なくない気がしますが、この本は未修者がターゲットということで本当にわかりやすい記述になっているように思いました。自分の入門期にもこんな本があれば…とも少し思ってしまいました。ちなみに自分は小早川光男先生の伝統的なタイプの行政法の教科書で入門したのでかなりのカルチャーショックを味わいました。今となっては懐かしい思い出です。2017/07/05
ぴかり
2
分かりやすく、すいすい読めました。特に、私が読んだ他の教科書では記述が薄かった行政契約が詳しく説明されていたのが良かったです。2015/10/23