出版社内容情報
今から40年前の昭和の時代に,13人の女性法律家が「自身の言葉」で語った,法曹の世界,そして自らの仕事や後進へ託した熱い想い。いつの時代も,人が真摯に取り組む姿は,美しく,カッコイイ。そんな感動と共感が得られる名著,ここに復刊。
内容説明
三淵嘉子はじめ13人が「自身の言葉」で語る「法律家」としての自分と仕事。いつの時代も人が真摯に取り組む姿は美しく、カッコイイ。
目次
1 女性法律家の誕生とその歩み(私の歩んだ裁判官の道―女性法曹の先達として)
2 裁判官・検察官の職務(女性法曹に開かれた裁判所の扉―民事事件をめぐる裁判官と弁護士;検事、国連そしてマスコミの世界へ道なき道にいどむ―ある女性検事の歩んだ道)
3 さまざまの分野の弁護士活動(弁護士として三十二年―その働きがい・生きがい;行きつくところまで行った借地のトラブル―ある民事事件の体験;多様な家庭紛争解決へのたゆまぬ努力―家事事件の経験;企業法務の実態―会社顧問弁護士の役割を中心に;無罪の判決を得るまで―ある刑事事件の体験;問題児・素晴らしい活力の持主たち―少年事件の経験から;働く人たちとともに―労働・公害事件の体験 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴくみゅう
3
先人たちの崇高な志と直向きな努力の記録。法律家とはより多くの人が幸せに生きることができるための社会を整えていく仕事の一つだと思う。2024/10/31
K
0
(2024,327.1)1963初版の復刻版。朝ドラの寅子のモデルの著者が代表執筆とのことでの復刻と思われる。印象深いのは、女は職場で甘えるな、男性は女性をいたわって特別扱いするなと言いたい、と書いてある箇所。また、「か弱き女のために法曹の道を目指した」とされる典型的な外野からの見方は誤りで、男も女もなく、ひとしく弱い人間のためになのだと言っている箇所。朝ドラでは、寅子の友人らを「女が故に」みたいな描き方に見えたので、その後の、刃傷沙汰で「男も女もない」と言ったところが、いまいち効いてこなかったのだろう。2024/07/16