出版社内容情報
ジュリスト好評連載の単行本化。弁護士倫理の現在について,考え方の基本と応用を解説する。実務家の座談会に研究者から,研究者の論文に実務家からのコメントを付すなど,理論と実務双方からの議論を実現した。弁護士倫理を実務の現場でどう生かすか指南を与えてくれる一冊。
内容説明
これからの弁護士の在り方とは。ジュリスト連載を単行本化。弁護士を取り巻く環境が大きな変化を迎えている現在、守るべき弁護士倫理のコアとは何か。実務家と研究者の対話をとことん追求し、実務の現場で生じる倫理問題にどう向き合うべきか指南を与えてくれる一冊。
目次
第1部 はじめに―座談会(弁護士のプロフェッション性をめぐって)
第2部 基礎理論編―論文(弁護士の誠実義務と職務の独立性;守秘義務;利益相反)
第3部 実践編―座談会(事件受任における弁護士倫理;弁護士報酬と預り金管理;相手方に対する配慮義務;共同事務所;組織内弁護士;刑事弁護の苦悩;弁護士懲戒と弁護士自治)
第4部 おわりに―座談会(これからの弁護士倫理を展望する)
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びんちゃんぽんだな本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
10
ジュリスト連載を単行本化した本です。弁護士人口増加、業務の多様化等によって「弁護士倫理」も変化。懲戒処分が多い類型についても①事件放置、②着服というのは昔からですが、③名誉毀損や準備書面における過激表現等は最近増加。その理由は、弁護士増による競争激化により「依頼者のため」やり過ぎてしまう傾向があるのではないかと分析しています。ところで、弁護士は「依頼があってナンボ」。依頼する側としては、弁護士が受任するために耳触りの良い営業トークをしてるかもしれない!ということを頭の片隅に置いておくべきかもしれません。2021/04/16
Go Extreme
1
弁護士のプロフェッショナル性:多様性とアイデンティティ 基礎理論編:職務の独立性・誠実義務・誠実義務と真実義務との相克・守秘義務・コアバリュー・削除される場合の正当な理由・利益相反・規範の構造・学説と判例・ホットポテト法則 実践編:事件受任・非弁と非弁提携の倫理問題・ワンストップサービス・預かり金管理・コンティンジェントフィー・配慮義務・プライバシー保護・共同事務所・組織内弁護士・刑事弁護の苦悩・弁護士懲戒と弁護士自治 これからの弁護士倫理を展望す:アイデンティティ保持と競争ルールとしての弁護士倫理2021/01/31