出版社内容情報
法律の文章ならではの特性や,基礎となる日本語の文章作法を丁寧に解説。答案やレポートを書くのが苦手と感じている人は必見。
内容説明
法律学の「書き方」。法律分野と国語教育分野の研究者がタッグを組んだ、今までにない文章作法の本。確かな表現力を身に付けるための一冊。
目次
1 文章というものを考える(はじめに―「まことのことば」はどこに?;法律家はどういう文章を書くべきか―法律家の文章に求められるもの;正確性、平易性、論理性―すぐれた法的文章の形式的条件;法的判断の合理性・正当性―すぐれた法的文章の実質的条件;答案やレポートを書くにあたって―より実践的なアドバイス)
2 明確な文章を書く(基礎体力を付ける―日頃からの準備;文章技術を身に付ける―文、語句、段落、全体;文章作成スタイルをもつ―計画と点検)
3 さあ、書いてみよう
著者等紹介
井田良[イダマコト]
1978年慶應義塾大学法学部卒業。現在、中央大学大学院法務研究科教授、慶應義塾大学名誉教授。専門は刑事法
佐渡島紗織[サドシマサオリ]
1998年イリノイ大学大学院卒業。現在、早稲田大学国際学術院教授。専門は国語教育
山野目章夫[ヤマノメアキオ]
1981年東北大学法学部卒業。現在、早稲田大学法学学術院(大学院法務研究科)教授。専門は民事法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ohe Hiroyuki
2
法律家としてどのような文書を書くべきかという点から掘り下げつつ、学生が日頃どのようなレポートを書くとよいかを説明した本である。▼本書の特徴は、演習問題が多数採録されているところである。文章を書けるようになりたいと思う者が自学自習をすることができるようになっている。▼文章の上手い下手はもちろんあるため、まずは何にしろ文章を書けるようになることは大切である。▼他方、法律家の書く文章はどうあるべきかという点を煎じ詰めると、法律家の文書の特徴が浮かび上がってくる。どなたでも読んで有意義な本である。2023/02/14
Ahmad Todoroki
1
さらっとしか読んでないのでいずれ再読します。実践的かつ読み物としても優れている本です。2024/02/25
じん
1
とてもお世話になりました。2022/03/22
g830165
1
『10年以上前に、筆者が、発足したライティング・センターの機能を説明するために法学研究科を訪れたときの衝撃を忘れることができません。ライティング・センターではそれぞれの書き手の状況に合わせて文章をわかりやすくする方法をチューターがアドバイスしますと説明したところ、法律の専門家であるその教授は、法を学ぶ人にとってわかりやすい文章を書くという支援は害になるので院生にはできるだけライティング・センターを利用しないでもらいたいと述べられたのです。』2020/06/05
ryo
1
文章作法を身につけるためには、何度も何度も描き続けるしかない。その時に、何度もこの本を手に取って、確認しないといけないだろう。2020/05/10