内容説明
オーストラリアの歴史的歩みを、リーダブルに描きます。最新の研究成果を取り入れて、先住民、ジェンダー、社会史も主要テーマとし、日本やアジアとオーストラリアの関係に配慮しました。詳細な事典と年表を付録CD‐ROMに収めた、最良のオーストラリア入門。
目次
海を渡ったモンゴロイド―アボリジナル・オースラリアの形成
ドリーミングと同質性―アボリジナル社会
抵抗の文化戦略―植民地化されたアボリジナルの歴史
夢のナポレオン大陸―囚人植民地の建設
ブライの悪態―2つの反乱から羊の国へ
白い先住民―ネイティヴ・オーストラリアン
航海の多文化主義―移民の国
金が作り上げた世界―ゴールドラッシュ
派閥政治の展開―長期高度成長の時代
アジア系移民の到来と排斥―白豪主義の形成〔ほか〕
著者等紹介
藤川隆男[フジカワタカオ]
1959年生まれ。大阪大学大学院文学研究科前期課程修了、オーストラリア国立大学MA。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専攻は西洋史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなた
6
イギリスでは、産業革命により大量発生した失業者が犯罪を犯し、牢屋が足りなくなった。国外に追放することになりアメリカ独立まではアメリカに送られていた。次に選ばれたのがオーストラリア。先住民がいたにも関わらず、未開の地として先占。原住民と対立した結果、アボリジニを殺害を合法とする「戒厳令」が作られた。さらに大人1人5万円、子ども1人2万円の懸賞金をかけた。戦いの後もアボリジニへの差別は色濃く残っている。これが移民の国オーストラリアの歴史か。どこの国も悲惨。2024/09/03
MrO
0
再読。2012/09/12
MrO
0
よくまとめられていて、読みやすい。とんでもないエピソード満載という本ではないが、オーストラリアの歴史を知る基本的で信頼できる一冊。2011/11/26
-
- 洋書
- 勉强…