有斐閣アルマ
メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641121904
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1336

出版社内容情報

新聞・テレビ・ラジオから携帯電話・パソコンに至るまで,無数のメディアが私達の生活の隅々にまで浸透し,人々の生や経験のあり方を大きく変容させている。メディア理論の基礎についてていねいに解説し,さらに現在の最先端の研究領域へと読者を導く本格的入門書。
目次
 第1話 メディアとは何か
第1部 方法としてのメディア
 第2話 メディアの時代・メディアの理論
 第3話 新聞学というメディアの知
 第4話 マス・コミュニケーション理論の展開とその限界
 第5話 メディア革命と知覚の近代
 第6話 カルチュラル・スタディーズの介入
第2部 歴史としてのメディア
 第7話 新聞と近代ジャーナリズム
 第8話 電話が誕生したのはいつだったのか
 第9話 誰が映画を誕生させたのか
 第10話 ラジオ・マニアたちの社交圏
 第11話 テレビが家にやって来た
第3部 実践としてのメディア
 第12話 ケイタイが変える都市の風景
 第13話 パソコンとネットワーク化する市民社会
 第14話 グローバル・メディアとは何か
 第15話 メディアを変革するための知

内容説明

メディアって何だろう?―メディアやコミュニケーションについて勉強を始めようとしている大学生や大学院生、社会人の方々に最適。方法、歴史、実践という3つの視角から、メディアと私たちの生きる社会との関わりについて、多面的に読み解いていく。真の意味でのメディア・リテラシーを身につけたい人に必携の一冊。

目次

メディアとは何か
1 方法としてのメディア(メディアの時代、メディアの理論;新聞学というメディアの知;マス・コミュニケーション理論の展開とその限界;メディア革命と知覚の近代;カルチュラル・スタディーズの介入)
2 歴史としてのメディア(新聞と近代ジャーナリズム;電話が誕生したのはいつだったのか;誰が映画を誕生させたのか;ラジオ・マニアたちの社交圏;テレビが家にやって来た)
3 実践としてのメディア(ケータイが変える都市の風景;パソコンとネットワーク化する市民社会;グローバル・メディアとは何か;メディアを変格するための知)

著者等紹介

吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年東京都に生まれる。1981年、東京大学教養学部教養学科相関社会科学分科卒業。1987年、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学社会情報研究所教授。社会学・文化研究専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミズキ

4
今までメディアはどう発達してきたのか、また過去の研究者たちはその時々でメディアをどう捉えてきたのかを俯瞰することが出来ました。テレビも携帯もPCも、全てが揃った状態からはじまった自分にとっては、テレビが発売され始めた頃の熱狂や、携帯電話以前の連絡の取り方などは全く知らない歴史だったので興味深かったです。 また本書の後半に記された、アラブの春に代表されるメディアを通じた社会運動やテロ、発達しすぎた現代メディアとどう付き合うべきかという問題は、私たちが今後真剣に向き合わねばならない課題であると感じました。2016/02/05

КИТАРУ МУРАКАМУ

4
メディア論の穏当な入門書です。メディアを媒介して、目の前に現象がいかにして立ち上がってゆくか、それぞれの文化的な形態、ダイナミズムをもって経験の位相を記述すること。ちょっと言い方が小難しく聞こえるかもしれませんが、支配的/対抗的な現象から、そのプロセスや動態、折衝的=ネゴシエーティブな領域を記述することが、その目指すところではないのでしょうか。カルチュラル・スタディーズが先端にあるというスタンスから描かれる点に留意すれば、いい入門書だと思います。2012/08/11

takashi1982

2
大学のメディア論で使われるようなテキストである。メディアの成り立ちを含めた歴史、メディアの効果か影響についての理論研究、現代社会とメディアをめぐるケーススタディなど、そもそもメディアとは何だろう?という入門ということを考えれば極めてバランスのとれたものである。各章末ごとには参考文献が挙げられ、そこからさらに自身で知識を深めていくことが出来る仕組みになっている。ジャーナリズムに関する本ではないが、マスメディアに興味関心のある人や、そうした業界を志望する人は最低知っておくべき知識だろう。2010/02/07

gerumanium

1
人類においてメディアは大きな役割を演じてきた。その役割を捉え直すことを現代は求めている。なぜなら、現代ほど複数のメディアが乱立し互いに影響を受けている時代はないからである。本書ではメディアに関する理論的な背景、歴史的な変遷、現代における状況とコンパクトな形で述べている。その意味で本書の果たす役割は大きい。2010/02/07

えすの

0
中身としては、メディアの理論や効果/メディア(ex.テレビ)の歴史 という2区分。その後にメディア実践の重要性を説くが、これはリテラシー教育とアーカイブの2点に絞られている。 研究手法として、装置としてのメディア/テキストとしてのメディア の2区分を提唱。後者は受けて研究というわけだ。 70年代以前のマスコミュニケーション理論に「西欧的イデオロギーから、メディアは効果がある、という前提をもって研究していたことを疑う必要があった」と吉見は述べる。機能主義的に捉えるすぎるな、装置として捉えよ、ということ?2016/01/07

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