内容説明
東アジアのダイナミックな経済発展を投資や貿易の国際的リンケージを軸に、最新の開発経済学の成果を駆使して明快に捉える。政府と市場、社会開発など重要論点を解明し、環境問題などの現実の諸問題にも言及し、また、アジアの多様性にも焦点を当てる。
目次
第1章 東アジアのダイナミズム
第2章 直接投資と貿易構造の変化
第3章 円ドルレートの変動と東アジア
第4章 地域主義と貿易・資本の自由化
第5章 高度成長の社会的側面
第6章 「東アジアの奇跡」論争
第7章 権威主義開発体制
第8章 日本の経済発展
第9章 NIEsの経済発展
第10章 ASEAN諸国の経済発展
第11章 中国とベトナム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牛タン
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良い本。経済ど素人だが、アジア諸国を旅行した経験があったり開発経済に少し興味があったりして読んでみた。本書の取り扱う話題は、先進国による途上国支援の意義・方策・現状、東アジアの構造転換連鎖などといった東アジア経済圏の構造、経済自由化やグローバリズムの応報、社会開発の重要性、東アジア諸国の目覚ましい経済発展(東アジアの奇跡)の分析などと、めちゃくちゃ広い。しかし平易なことばで書かれていてほとんど専門知識なしでも読めた。地域の文化・価値基準・歴史・宗教・民族などに合わせた開発が大事なのだとわかった2015/05/02
たす
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経済学が専門ではない私でも分かりやすく面白く読めた。入門には最適。ただ少し内容が古いため、新しい章を追加するなり改訂をして欲しい。2011/10/29
とある本棚
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良書。開発経済学というとRCTが時代を席巻し、ミクロな視点からの分析が近年勃興しているが、この本はマクロな国際経済学や産業政策の視点から開発を論じている。個人的には大味なこうした分析の方が魅力を感じる。少々本は古いが、その点に留意しながら読めば多くのことが学べると思う。2021/04/04
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