内容説明
犯罪と刑罰という二つの基本的カテゴリーからなる刑法はその冷たい非情なイメージにもかかわらず実はきわめて人間的な法領域。本書はこうした視点からカレントな話題をもり込んで刑法全般をわかりやすく説いた魅力的な入門書。
目次
刑罰の基本思想
犯罪とは何か
罪刑法定主義と成文法主義
犯罪各説
犯罪論の基本問題
刑罰論とその周辺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ataka
1
法律について勉強しようと思ったが、大学の講義のような「刑法入門」だった。本来の目的とは違ったけれど、刑法を研究する人たちにも派閥があること。古くはルソーらまで遡って、刑法の歴史が紡がれたこと。刑法において矛盾をどう解決するかが、未だ問題であることを知った。他国に日本を攻めさせる罪の罰が死刑というのも本書で初めて知った。注) 殺人罪などは死刑もしくは懲役。2013/02/15
