内容説明
あらゆる生活の場で管理が強化され、少数民族・アジア民衆の抑圧の上で繁栄を謳歌する。こうした差別と抑圧の重層システム―これが現在の日本の姿ではないでしょうか。住民運動や旅など日々の実践と思索、そして多くの人たちとの出会いと交流。時代とむきあい、日本人であることの自覚を出発点として、《いま・ここ》から未来へ向けた解放のあり方を問いかけます。同時代を生きる私たちにとっての共通の課題を共に考えてみてください。
目次
序章 少数派の未来はあるか
1章 主体の危機と「解放」の人間学
2章 現代日本の市民意識と新しい国家主義
3章 民衆本位の思想と生き方へ
4章 アジアの民衆運動とその思想
5章 マルクス主義の可能性
終章 解放の哲学をめざして