出版社内容情報
社会心理学の理論、概念、知見から心の不適応の問題にアプローチする心理学の新しい潮流、臨床社会心理学の入門書。
内容説明
社会心理学の理論、概念、知見から心の不適応の問題にアプローチする「臨床社会心理学」の基本的な考え方から最新の研究例までをやさしく解説。エピソードやイラストをふんだんに取り入れた入門テキスト。
目次
新しい領域:臨床社会心理学とは
第1部 因果関係をめぐる臨床社会心理学―原因帰属理論と現実問題(「なぜ?」を読み解く―原因帰属理論と帰属のバイアス;どうして憂うつになるのか?―さまざまな帰属療法と抑うつ・認知療法;勉強ができなくてつらい―原因帰属と学業行動)
第2部 自分を意識する心と臨床社会心理学―自己注目の理論とその応用(自分を意識する心―自己注目と行動;自己注目から見る落ち込み―抑うつの自己注目理論;「自分」が脅かされる―自己意識理論と妄想・自我障害)
第3部 他者に関わる心と臨床社会心理学―対人行動とその応用(本当の自分・仮面の自分―自己開示と自己呈示;自己開示をすると健康になるか?―自己開示と心身の健康;対人場面での不安―自己呈示と社会不安・対人恐怖 ほか)
これからの臨床社会心理学
著者等紹介
坂本真士[サカモトシンジ]
1966年生まれ。日本大学文理学部助教授
佐藤健二[サトウケンジ]
1969年生まれ。徳島大学大学院人間・自然環境研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
18
臨床心理学における不適応状態や援助の社会心理学的な理解が主な目的となるだろうか。社会心理:臨床心理=3:1という印象。個人的には自己開示(自分のことを他人に打ち明ける)の検証は面白い。ほぼ認知行動療法の元になっている内容とも言えそう。2022/07/16
security blanket
0
ヘルプセルフの本としても良書だった。人間関係や、自分の性格について悩んでいる人にとって、希望となるかもしれない。2014/01/03
トントンみん
0
臨床社会心理学とはなにか?に始まり、臨床社会心理学について広く記載されています。また、より詳細な内容を知りたい向けにその他の参考文献も乗っているので、より内容を掘り下げて勉強したい方にもオススメです。2013/04/07
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