出版社内容情報
世界経済の安定を目指す政策は日本の利益にもなり,反対する人は少ない。だが自己の利益を尺度としそれに左右される態度や行動規範は,一貫性を欠き周辺諸国を困惑させる。いま日本が国際社会のリーダー(グローバル・アクター)として何が問われているかを考える力作。
第1章 国際金融危機と日本
国際金融危機管理の重要性
国際金融危機の中の日本
日本の国際行動・経済外交を規定するもの
第2章 日本の対外経済活動の拡大
概 観
開発資本の主要な供給源としての日本
世界経済における日本とアメリカ
第3章 ラテンアメリカの累積債務危機と日本の役割
概 観
ラテンアメリカ累積債務危機への日本の関与
金融危機管理により発生する利益
トランスナショナルな絆と国内の力学
第4章 メキシコ・ペソ危機と日本の対応
概 観
メキシコ・ペソ危機の伝染効果と日本の対応
ペソ危機管理と日本の利益
トランスナショナルな絆と国内の力学
第5章アジア金融危機と日本の行動
概 観
アジアの金融危機と日本政府
アジアの危機管理が生む利益
トランスナショナルな絆と国内の力学
第6章 国際金融危機管理とグローバルアクターの条件
これまでの議論の要約
地域による対比



