内容説明
「母性社会」と呼ばれる日本において父は心の奥深く生きつづけていた!通説の盲点を鋭くえぐり、日本人論に新しい地平を拓く問題作!「父なるもの」こそが、日本人の意識の集合性に道をひらいた。力強い「父なるもの」は、つねに外からやってくる。
目次
第1部「自己」実現に果たす父性の役割(現代社会における父親・父性;東洋の神話、伝説、昔話にみられる父性―父なるものは何をあらわすか;日本の父親の特徴;異郷におわす父なるものを求めて;待ち望まれる父なるものの復活)
第2部 日本神話からみた父性(日本はほんとうに母性的な社会か;神やらひ、子やらひ ほか)