内容説明
1980年代初めにアメリカの国際収支赤字が爆発的に拡がるころから、貿易摩擦、ハイテク摩擦、文化摩擦などと、全ゆる種類の摩擦が論じられる一方、85年のプラザ合意に始まり、東京サミット、構造協議、湾岸戦費の分担、対ソ支援など、様々な国際協調が注目されるようになった。摩擦と協調のダイナミズムを明らかにし、世界はこれからどこへ行くのかを問う。
目次
第1章 日米貿易構造と経済摩擦
第2章 政策協調の序曲
第3章 マクロ政策協調の実相
第4章 貯蓄・投資バランス論の活用法
第5章 世界経済モデル分析とその虚構性
第6章 包括的政策協調としての日米構造協議
第7章 バードン・シェアリングと国際公共財理論