内容説明
20世紀以降の現代哲学の全体像を、87のキーワードで浮かび上がらせる。現代哲学の主要な論争点を浮き彫りにしながら、哲学書を読むうえで不可欠の基本概念について、読み切りスタイルでわかりやすく解説する。小事典としても必携の書。
目次
第1章 現代哲学の座標軸
第2章 論理
第3章 知識
第4章 言語
第5章 行為
第6章 心の哲学
第7章 科学
第8章 時間と形而上学
第9章 価値と倫理
第10章 人間
著者等紹介
野家啓一[ノエケイイチ]
東北大学名誉教授・総長特命教授
門脇俊介[カドワキシュンスケ]
元東京大学大学院総合文化研究科教授。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
5
【はしプロ哲学26】『現代哲学キーワード』読了。手にとってみれば、まさかまさかの野家啓一先生と門脇俊介先生らの本でございました。読みもの的にも充分おもしろいんだけど、ここまでアカデミックに専門的に網羅してくれてると、小辞典としてもたしかに活用できそうだよね。とても良書だと思った。2018/07/15
kapo54
4
全10章、87のキーワードについての解説がなされている。執筆者は章ごとに違う。だいたい有名な哲学者の議論を整理した形だが、戸田山先生が担当した章だけは独自路線。時間・価値・人間・行為などの章は面白く読めた。論理や科学の章は知識不足でしんどい。ブックガイドも付いていて、読みたい本が増える。ディヴィドソンが読みたくなった。2017/10/06
ブルーツ・リー
3
現代哲学は、分からないなあ…。本書は、現代の哲学のキーワードを集めて来た本なのだが、哲学の内容だけではなくて、キーワードすら初めて聴くものすら多い。 自分は、純文学を書いている人間だから、現代の思想を知らなかったら、現代の純文学作品を書く資格が無いと思っています。 齢38。この年齢で初学者向けの哲学の本を読んで理解できない段階で、本当に純文学が書ける日が来るのかと思わないでもないが、それでも、学ぶしかない。 すぐに理解できなくとも、50辺りにでも、思想を理解できる日が来たら、何とか人生に、哲学が間に合う。2021/04/23
なつき
3
【2016/08/18★はしプロ哲学8】『現代哲学キーワード』読了。現代哲学をおもに20世紀の哲学であると定義して、具体的な項目ごとに簡潔かつ体系的な説明をこころみている。「実在論/反実在論」「ゲーデルの不完全性論理」「翻訳の不確定性」などなど、項目は87個にわたる。面白かった。2016/08/18
オランジーナ@
2
図書館本。野家先生の項目はわかりやすいのだけど、著者によっては理解が難しめ。2016/07/09