出版社内容情報
核不拡散と核軍縮の主要問題を,国際法の側面から解説。関連の制度や事例を包括的に,その背景も含めて詳細に説明する。歴史を丹念に振り返りながら,今後の核不拡散と核軍縮のあり方を構想。軍縮論に関する第一人者の手による,待望の書。
内容説明
世界が試練に直面する今、何ができるか。核不拡散と核軍縮の主要問題を、国際法の側面から解説。関連の制度や事例を包括的に、その背景も含めて詳細に説明する。歴史を丹念に振り返りながら、今後の核不拡散と核軍縮のあり方を構想。軍縮論に関する第一人者の手による、待望の書。
目次
序章 核兵器と軍縮・不拡散
第1章 NPTとIAEA
第2章 NPTからの脱退―北朝鮮
第3章 機微な移転の制限と追加議定書の普遍化―イラン
第4章 包括的核実験禁止条約
第5章 消極的安全保証
第6章 核軍縮
著者等紹介
浅田正彦[アサダマサヒコ]
1981年京都大学法学部卒業。2023年国連国際法委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
17
核不拡散と核軍縮に関する諸問題を国際法の観点を中心に解説している。核不拡散条約(NPT)と核兵器禁止条約(TPNW)における関係各国の思惑、価値観の対立をも孕んだ構図が改めて垣間見えた。包括的核実験禁止条約(CTBT)の未発効と、条約法条約第18条の関係についての解説も大変参考になった。◆日本は世界で唯一の戦争被爆国でありながら米国の核の傘にある。ある意味極めて特殊な立場にある。核に関する国際条約のひとつひとつに、日本人としてどのように向き合うべきなのか、途轍もなく重いテーマである。2025/03/29