内容説明
この本は、素材を独占禁止法の判決・審決として、構成は独占禁止法の解釈論と同法と他の法領域との関連に分かれる。実体規定と事案を結びつけるには、どのようにすべきかという観点から問題点を検討し、実務上、関連法領域における独占禁止法の係わる判決で、その法領域の論理のなかに独占禁止法の問題がどのように取り込まれるかという観点から接近している。
目次
第1章 不当な取引制限(競争の実質的制限;情報交換活動;勧告審決と損害賠償請求訴訟)
第2章 不公正な取引方法(垂直的な不公正な取引方法(公正競争阻害性の相乗的効果;水平的要因)
集団的不公正な取引方法 ほか)
第3章 独占禁止法の関連法領域(競争秩序と民事法;継続的供給契約の解消;独占禁止法と憲法)